今年も、良質なまっすぐな茅を育成するため、遠野市内にあるかや場の野焼きを実施しています。
野焼きをすることで、古い茅が無くなり、新しい茅の芽がでて、まっすぐな茅が育ちます。また、土壌も良くなり、害虫駆除にもなります。野焼きは、消防署へ届け出をして早朝に責任者の指示のもと実施し、最新の注意を図りながら火入れをし、完全に消火したことを確認し作業終了となります。
今年も良質なかやが収穫できるよう、活動していきます。
（←茅場野焼き写真）

岩手県花巻市の指定有形文化財「同心屋敷（旧今川家）茅葺き屋根葺き替え工事」が行われており、
「1級かやぶき士」認定の職人が施工に奮闘しています。
興味のある方は、ぜひ、施工現場へ行ってみてください(^^)

遠野市土淵町山口部落の重要文化財「山口の水車小屋」の全面改修工事が昨年より始まっております。遠野市のパンフレットではおなじみのかやぶき屋根の水車小屋です。昨年11月から小屋の造りの改修を実施し、年明けいよいよかやぶきの改修工事が始まりました。

施工前の水車小屋です(H27年10月撮影)

明けて1月3日早池峯神社の屋根の様子を確認してきました。
雪をかぶり、しめかざりをした神楽殿が厳かにお正月を迎えておりました。

神楽殿正面

神楽殿　背面

紅葉の時期からはじまったかやぶき屋根葺き替え工事も、雪の時期を迎える前に完成しました。工事中、天候に恵まれたことは、、佐々木宮司さんをはじめ、地域の皆様の早池峯神社を愛する気持ちが伝わり、工事が守られたと、施工者一同、感謝の気持ちで新年を迎えます。

工事の経過は施工実績をご覧ください。

11月10日、長く続いた雨がようやく上がりました。早池峯神社のかやぶき屋根葺き替え工事も終盤を迎えておりました。少し除いた青空に、補修しきれいになった箱棟と神社の紋が輝いてみえました。
かやぶき職人の後ろ姿も頼もしく、感動です。

早いもので施工が始まってから、11月を迎えようとしています。附馬牛の山々も緑色からあざやかな赤や黄色に衣替えをしておりました。神楽殿の葺き替えも順調に中ほどまで進んでおりました。

昨日、岩手山に初冠雪が観測されました。遠野にも冬がそろそろお出ましになる季節です。
早池峯神社の屋根も今年中に衣替えをして、新年を迎えたいと、「いわて遠野かやぶき士」が
奮闘しております。興味のある方は、ぜひ、施工現場へお越しくださいませ(^^)

施工業者は㈲菊栄工務店様
いわて遠野かやぶき士1級2名・2級1名が在籍しています

今回の工事には、いわて遠野かやぶき士1級3名・2級2名
更にかやぶき士をめざす若者3名が携わっております

遠野市附馬牛町にある早池峯神社は黒門・山門・神楽殿がかやぶき屋根です。昨年度から、地元の方々や総代のお力とご努力で、かやぶき屋根の改修が徐々に行われております。すばらしいかやぶき屋根の神社が早池峰山の麓に鎮座していました。

山門
26年度上野建設施工
（よしかや使用）

27年度施工予定神楽殿
（今はトタンで雨をしのいでいる）

遠野市の公式ウェブサイト内、重要文化財旧菊池家住宅(伝承園内)についてのページにおいて、保存修理工事（かやぶき屋根の葺替え）の様子が掲載されています。

重要文化財旧菊池家住宅(伝承園内)について